Adobe Flex 3 ヘルプ

ライブラリプロジェクトについて

ライブラリプロジェクトを使用すると、アプリケーション間で共有できる、または他の開発者に配布できるカスタムコードライブラリを構築できます。ライブラリプロジェクトは、Flex コンポーネントや他のリソースのアーカイブファイルとなる SWC ファイルを生成します。例えば、SWC ファイルには、Flex フレームワークが格納されます。Flex プロジェクトを作成すると、Flex フレームワークの SWC ファイルがプロジェクトのライブラリパスに追加されます。ライブラリパスを表示し編集するには、プロジェクトのビルドパスのプロパティページ(Flex プロジェクトの場合、プロジェクト/プロパティ/Flex ビルドパス)にアクセスします。

SWC ファイルにアーカイブされるのは、コンポーネントとリソースを含む SWF ファイルと、SWF ファイル内に含まれているエレメントのマニフェストである catalog.xml ファイルです。SWF ファイルには、通常、コンポーネントやその他の必要なリソースが格納されます。ライブラリをプロジェクトに追加すると、これらのコンポーネントをアプリケーションで使用し、これらのコンポーネントのコードヒントを有効にすることもできます。

SWC ライブラリは、コンポーネントのパッケージ化と配布に便利なだけでなく、テーマ、つまり Flex アプリケーションの視覚的な外観として使用できます。SWC テーマファイルには、CSS ファイルとすべての関連するグラフィックアセットが格納されます。テーマの作成と使用方法の詳細については、『Adobe Flex 3 開発ガイド』のテーマについてを参照してください。

ライブラリは、コンポーネントをすべて ActionScript で作成して、Flex Builder のデザインモードで使用する場合に便利です。ActionScript コンポーネントは、コンパイルして SWF ファイルに組み込むまでは、デザインモードで視覚的にレンダリングされません。SWC ファイルに格納される SWF ファイルを作成するには、ActionScript コンポーネントをライブラリプロジェクトに追加します。ライブラリはプロジェクトのライブラリパスに追加できます。また、ActionScript コンポーネントは、アプリケーションに追加すると、デザインモードで視覚的にレンダリングされます。

アプリケーション用のライブラリの設定

プロジェクトの SWC ライブラリは、次の方法で使用します。

Merged into the application SWC ファイルをプロジェクトのライブラリパスに追加すると、ライブラリ内に格納されているコンポーネントをアプリケーションで使用できるようになります。アプリケーションを構築する場合、実際に使用したライブラリコンポーネントのみコンパイルされて、アプリケーションの SWF ファイルに組み込まれます。つまり、すべてのアプリケーションコードが、1 つの SWF ファイルにマージされます。これは、ライブラリコンポーネントを使用する最も一般的で簡単な方法です。

External to the application ライブラリコンポーネントをコンパイル済みの SWF ファイルと分けて保持し、ファイルにマージしないようにできます。アプリケーションで使用されるライブラリ内のコードはすべて、コンパイラによって解決されますが、アプリケーションの SWF ファイルにはマージされません。この方法の利点は、アプリケーションの SWF ファイルを小さくできることです。SWC ファイルに格納されているコンポーネントは、実行時に必要に応じてメモリに取得、ロードされます。

ランタイム共有ライブラリ Flex プロジェクトでのみ、SWC ファイルをランタイム共有ライブラリ(RSL)としても使用できます。これは他のプラットフォームのダイナミックリンクライブラリと同様です。コンポーネントのコレクションを複数のアプリケーションで使用する場合、SWC ファイルを RSL として使用します。

RSL を使用したコンポーネントのアプリケーション間での共有には、いくつかの利点があります。最初の利点は、ライブラリが一度メモリにロードされてから、キャッシュされ、これらのコンポーネントを使用するすべてのアプリケーションで使用できるようになることです。次に、ライブラリ内に格納されているコンポーネントが必要時にのみロードされることが挙げられます。各アプリケーションのサイズが小さくなるため、アプリケーションの起動時間が短くなります。この方法で考えられる問題は、アプリケーションが使用する個々のコンポーネントではなく、RSL 全体がメモリにロードされることです。SWC ファイルを RSL として使用する場合の詳細については、『Adobe Flex 3 アプリケーションの構築と展開』のランタイム共有ライブラリの使用を参照してください。

Flex ライブラリプロジェクトの作成

ライブラリプロジェクトを作成すると、新規 Flex ライブラリプロジェクトウィザードの指示に従って、プロジェクトの名前、場所、およびビルドパスに関する情報を入力できます。ライブラリプロジェクトを作成したら、コンポーネントを追加し、SWC ファイルに格納するライブラリプロジェクトエレメントを指定し、SWC ファイルを生成するプロジェクトを構築します。Flex Builder で SWC ファイルを作成する最初の手順は、Flex ライブラリプロジェクトの作成です。

  1. ファイル/新規/Flex ライブラリプロジェクトを選択します。

  2. プロジェクト名を入力して次を指定します。

    プロジェクトの場所 デフォルトの場所はワークスペースで、パスは My Documents\Flex Builder 3\project_name(C:\Documents and Settings\Flex Developer\My Documents\Flex Builder 3\myLibrary など)です。「デフォルトの場所を使用する」オプションの選択を解除すると、別のプロジェクトの場所を選択できます。Macintosh では、デフォルトのワークスペースの場所は、/Users/Flex Developer/Flex Builder 3/project_name です。

    Flex SDK のバージョン デフォルトを選択するか、特定のSDKを指定します。メインの設定ページで「Flex SDK を設定」リンクをクリックして、SDK を追加、編集または削除することもできます。

    Adobe AIR ライブラリを含める ライブラリで AIR API へのアクセスなどの AIR 機能を使用する必要がある場合に、このオプションを選択します。次に、Flex Builder でこの新しい Flex ライブラリプロジェクトのライブラリパスが変更され、airglobal.swc および airframework.swc が組み込まれます。Web ベースの Flex プロジェクトではこのライブラリは使用できません。

    Web ベースの Flex アプリケーション、または Web ベースあるいは AIR ベースのどちらかのアプリケーションのみで使用されることを意図した一般的なライブラリを記述する場合は、このオプションを選択しないでください。

  3. 「次へ」をクリックします。
  4. (オプション)ビルドパス情報を設定します。例えば、フォルダを、SWC ファイルに格納するコンポーネントを含むプロジェクトのソースパスに追加できます。ライブラリプロジェクトに格納する他のプロジェクト、フォルダ、またはライブラリの SWC ファイルを追加することもできます。詳細については、プロジェクトでの SWC ファイルの使用を参照してください。
  5. プロジェクト設定の入力が終わったら、「終了」をクリックします。

コンポーネントのライブラリプロジェクトへの追加

コンポーネントをライブラリプロジェクトに次の方法で追加します。

  • 新規または既存のカスタムコンポーネント、ActionScript クラス、その他のアセットをプロジェクトに追加します。
  • ワークスペース内の他のプロジェクトの既存のコンポーネントにリンクします。詳細については、プロジェクトワークスペース外のリソースへのリンクを参照してください。
  • コンポーネントを含むリンクされたフォルダをライブラリプロジェクトのソースパスに追加します。詳細については、フォルダとファイルの削除を参照してください。

注意: ライブラリプロジェクトに格納するすべてのコンポーネントは、直接またはリンクされたリソースとして、ライブラリプロジェクトに関連付ける必要があります。

SWC ファイルに含めるライブラリプロジェクトエレメントの選択

ライブラリの SWC ファイルを作成する次の手順は、コンパイラによる構築時に SWC ファイルに含めるエレメント(コンポーネントとリソース)を選択することです。

  1. プロジェクト/プロパティ/Flex ライブラリビルドパスを選択します。

    「クラス」タブに、プロジェクトに直接またはリンクさせて追加したコンポーネントが表示されます。

  2. SWC ファイルに含めるコンポーネントクラスを選択します。
  3. (オプション)「リソース」タブを選択し、SWC ファイルに含めるリソースを選択します。
  4. 選択したら、「OK」をクリックします。

ライブラリプロジェクトの構築

SWC ファイルに含めるエレメントを選択してから、「自動的にビルド」オプションを選択した場合、SWC ファイルが直ちにコンパイルされ、プロジェクトの出力フォルダに生成されます。プロジェクトを手動で構築する場合、プロジェクト/プロジェクトのビルド、またはプロジェクト/すべてビルドを選択して、いつでもライブラリを構築できます。

ライブラリプロジェクトを構築すると、他のアプリケーションまたはユーザーと共有できる SWC ファイルが生成されます。

SWC ファイルはアーカイブファイルです。SWC ファイルは、WinZip などのアーカイブユーティリティで開くことができます。SWC ファイル内には、library.swf および catalog.xml ファイルが格納されています。プロパティファイルやその他の組み込みアセットも含まれています。

ライブラリは、SWC ファイルとしてではなく、オープンディレクトリとして書き出すこともできます。library.swf ファイルを SWC ファイル内で RSL として使用する場合は、ライブラリは通常、オープンディレクトリとして書き出します。

directory および output コンパイラオプションを設定すると実行されます。output オプションを作成するディレクトリ名に設定して、directory オプションを true に設定し、ライブラリの構築時に SWC ファイルではなくオープンディレクトリが必要なことを指定します。コンパイラのオプションを編集するには、プロジェクト/プロパティ/Flex ライブラリコンパイラを選択して、例として次のようにオプションを「追加コンパイラ引数」フィールドに追加します。

-directory=true -output=myOpenDir 

Flex Builder は、プロジェクト名 myOpenDir にディレクトリを作成し、SWC ファイルの内容をそのディレクトリに格納します。

プロジェクトでの SWC ファイルの使用

Flex プロジェクトで SWC ファイルを使用するには、ファイルをプロジェクトのライブラリパスに追加します。SWC ファイルは、プロジェクト内、Flex ライブラリプロジェクト内、ワークスペース内の共有フォルダ内またはプロジェクトにリンクされている他の場所(例えば、プロジェクトのソースパスに追加した共有フォルダを使用します)に配置できます。

アプリケーションで SWC ファイルを使用する場合、アプリケーションに静的または動的にリンクするか、アプリケーションの SWF ファイルにマージするか、またはアプリケーションの SWF ファイルの外部に配置して実行時に別個にアクセスするかどうかを決定する設定オプションがあります。

SWC ファイルのライブラリパスへの追加

  1. Flex ナビゲータビューでプロジェクトを選択してから、プロジェクト/プロパティ/Flex ビルドパスを選択します。
  2. 「ライブラリパス」タブをクリックします。
  3. 次の SWC ファイルに追加するオプションを選択します(複数可)

    プロジェクトの追加 Flex ライブラリプロジェクトを追加します。

    SWC フォルダの追加 SWC ファイルを含むフォルダを追加します。

    SWC の追加 コンパイル済み SWC ファイルを追加します。

    Flex SDK を追加 その他の Flex SDK を追加します。プロジェクトのライブラリパスに Flex SDK が既に存在する場合、このボタンは無効です。ライブラリパスから既存の Flex SDK を削除すると、このボタンは有効になります。このボタンをクリックすると、Flex SDK ノードが追加されますが、追加する SDK を指定することはできません。使用する Flex SDK を制御するには、プロジェクト/プロパティ/Flex コンパイラを選択します。

  4. SWC ファイル、プロジェクト、またはフォルダの場所を入力するか、参照して選択します。「OK」をクリックします。

    SWC ファイル、ライブラリプロジェクト、またはフォルダがライブラリパスに追加されます。

コンパイル時に SWC ファイルをアプリケーションの SWF ファイルにマージする

  1. Flex ナビゲータビューでプロジェクトを選択してから、プロジェクト/プロパティ/Flex ビルドパスを選択します。
  2. 「ライブラリパス」タブをクリックしてから、SWC ファイルのエントリを選択して展開し、SWC オプションを表示します。
  3. 「リンクタイプ」オプションをダブルクリックします。ライブラリパスアイテムオプションダイアログボックスが表示されます。
  4. 「コードにマージされます」オプションを選択して、「OK」をクリックします。

この手順は、library-path コンパイラオプションを使用する場合と同じです。

SWC ファイルの外部ライブラリファイルとしての設定

  1. Flex ナビゲータビューでプロジェクトを選択してから、プロジェクト/プロパティ/Flex ビルドパスを選択します。
  2. 「ライブラリパス」タブを選択してから、SWC ファイルのエントリを選択して展開し、SWC オプションを表示します。
  3. 「リンクタイプ」オプションをダブルクリックします。ライブラリパスアイテムオプションダイアログボックスが表示されます。
  4. 「外部」オプションを選択して、「OK」をクリックします。

この手順は、external-library-path コンパイラオプションを使用する場合と同じです。

SWC ファイルの RSL としての使用

  1. Flex ナビゲータビューでプロジェクトを選択してから、プロジェクト/プロパティ/Flex ビルドパスを選択します。
  2. 「ライブラリパス」タブを選択してから、SWC ファイルのエントリを選択して展開し、SWC オプションを表示します。
  3. 「リンクタイプ」オプションをダブルクリックします。ライブラリパスアイテムオプションダイアログボックスが表示されます。
  4. 「ランタイム共有ライブラリ(RSL)」オプションを選択します。
  5. アプリケーションのデプロイ時に SWC ライブラリが格納される URL を入力します。
  6. (オプション)ファイルが展開場所に配置されている場合に SWC ファイルから SWF ファイルを抽出するには、「swf を展開パスへ自動抽出」オプションを選択します。
  7. 「OK」をクリックします。

SWC ファイルを RSL として使用すると、RSL を手動で使用する手順を簡素化できます。これを実行するには、SWC ファイルから SWF ファイルを抽出し、runtime-shared-library-path コンパイラオプションの値を設定します。

SWC ファイルを RSL として使用する場合の詳細については、『Adobe Flex 3 アプリケーションの構築と展開』のランタイム共有ライブラリの使用を参照してください。

 

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