Flex アプリケーションコンパイラを使用する場合は、インクリメンタルコンパイルを用いると、アプリケーションまたはコンポーネントライブラリのコンパイル時間を短縮できます。インクリメンタルコンパイルを有効にすると、コンパイラは、アプリケーションのバージョン間でバイトコードに変更があるかどうかを確認し、変更があったセクションだけを再コンパイルします。バイトコードの各セクションは「コンパイル単位」とも呼ばれます。
インクリメンタルコンパイルを有効にするには、次の例のように、incremental オプションを true に設定します。
mxmlc -incremental=true MyApp.mxml
インクリメンタルコンパイルとは、コンパイラがコードを調査して、変更によってアプリケーションが影響を受ける箇所を特定し、更新されたクラスとアセットだけを再コンパイルすることです。Flex コンパイラで生成されるコンパイル単位の多くはコンパイルサイクル間で変化しません。アプリケーションの一部を変更した場合でも、別の部分のバイトコードに影響が及ばないこともあります。
インクリメンタルコンパイル処理の一環として、コンパイラはアプリケーションのコンパイル単位とアプリケーション構造に関する情報をリストするキャッシュファイルを生成します。このファイルはコンパイル中のファイルと同じディレクトリに格納されます。例えば、MyApp.mxml という名前のアプリケーションの場合、キャッシュファイルは MyApp_n.cache となります。n はコンパイラの設定に基づき生成されるチェックサムを表します。コンパイラは、このファイルにより、再コンパイルが必要なアプリケーション部分を判断します。強制的に全体を再コンパイルする場合の 1 つの方法として、このディレクトリからキャッシュファイルを削除することができます。
インクリメンタルコンパイルを使用すると、小規模なアプリケーションでのコンパイル時間が短縮されますが、大規模なアプリケーションで使用すると最も効果的で、大幅にコンパイル時間が短縮されます。
Flex Builder アプリケーションコンパイラの場合、incremental コンパイラオプションのデフォルト値は true です。mxmlc コマンドラインコンパイラの場合のデフォルトは false です。
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