コンテナの継承スタイルの設定

継承スタイルは、ドキュメントの MovieClip 階層にある親コンポーネントから値を継承するスタイルです。テキストまたはカラーのスタイルがインスタンス、カスタム、またはクラスレベルで設定されていない場合に、Flash は MovieClip 階層内でスタイル値を検索します。そのため、コンテナコンポーネントにスタイルを設定すると、これらのスタイル設定がコンテナ内のコンポーネントに継承されます。

継承スタイルには、次のようなスタイルがあります。

Style Manager は、スタイルが値を継承しているかどうかを Flash に通知します。実行時に他のスタイルを継承スタイルとして追加することもできます。詳細については、『Action Script 2.0 コンポーネントリファレンスガイド』のStyleManager クラスを参照してください。

メモ

 

Flash コンポーネントにおけるスタイルの実装が HTML ページにおけるカスケーディングスタイルシート (CSS) と大きく異なる点として、CSS の inherit 値が Flash コンポーネントではサポートされていないことが挙げられます。スタイルが継承されるかどうかは、コンポーネントの設計によります。

継承されたスタイルは、グローバルスタイルよりも優先的に使われます。スタイルの優先順位の一覧は、同じドキュメント内でのグローバル、カスタム、クラススタイルの使用を参照してください。

次の例は、Flash で提供されている Accordion コンポーネントで継承スタイルを使用する方法を示しています。

Accordion コンポーネントを作成し、各 Accordion ペイン内のコンポーネントにスタイルを継承するには :

  1. 新しい FLA ファイルを開きます。
  2. Accordion コンポーネントを [コンポーネント] パネルからステージにドラッグします。
  3. プロパティインスペクタを使って、その Accordion コンポーネントの名前とサイズを設定します。ここでは、コンポーネントに accordion というインスタンス名を指定します。
  4. TextInput コンポーネントと Button コンポーネントを [コンポーネント] パネルからライブラリにドラッグします。

    コンポーネントをライブラリにドラッグすると、そのコンポーネントを実行時にスクリプトで使用できるようになります。

  5. タイムラインの 1 番目のフレームに次の ActionScript を追加します。
    var section1 = accordion.createChild(mx.core.View, "section1", {label: "First Section"});
    var section2 = accordion.createChild(mx.core.View, "section2", {label: "Second Section"});
    
    var input1 = section1.createChild(mx.controls.TextInput, "input1");
    var button1 = section1.createChild(mx.controls.Button, "button1");
    
    input1.text = "Text Input";
    button1.label = "Button";
    button1.move(0, input1.height + 10);
    
    var input2 = section2.createChild(mx.controls.TextInput, "input2");
    var button2 = section2.createChild(mx.controls.Button, "button2");
    
    input2.text = "Text Input";
    button2.label = "Button";
    button2.move(0, input2.height + 10);
    

    上のコードでは、Accordion コンポーネントに 2 つの子を追加し、それぞれの子に TextInput コントロールおよび Button コントロールをロードします。この例では、これらのコントロールを使用してスタイルの継承を解説します。

  6. [制御]-[ムービープレビュー] を選択して、スタイル継承を追加する前のドキュメントを確認します。
  7. 次の ActionScript を、1 番目のフレームでスクリプトの末尾に追加します。
    accordion.setStyle("fontStyle", "italic");
    
  8. [制御]-[ムービープレビュー] を選択して変更を確認します。

Accordion コンポーネントの fontStyle 設定は、Accordion のテキストのみでなく、Accordion コンポーネント内の TextInput コンポーネントや Button コンポーネントに関連付けられたテキストにも作用します。


 

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