サウンドの操作の基礎

サウンドの操作の概要

コンピュータではイメージをデジタル形式でエンコードし、コンピュータに保存し、さらに取得して画面上に表示することができます。それと同じように、サウンド情報をコンピュータで表示する形式であるデジタルオーディオをキャプチャしてエンコードし、それを保存したり、コンピュータに接続されたスピーカーで再生することもできます。再生方法の 1 つとして挙げられるのが、Adobe Flash Player と ActionScript の使用です。

サウンドデータがデジタル形式に変換されると、サウンドボリュームや、サウンドがステレオであるかモノラルサウンドであるかなどのさまざまな性質があります。ActionSctipt でサウンドを再生すると、それらの性質も調節ができます。つまり、サウンドを大きくしたり、一定の方向から聞こえるようにすることができます。

ActionScript でサウンドを制御する前に、Flash Player にサウンド情報をロードする必要があります。オーディオデータを Flash Player に取り入れ、ActionScript で操作するには 4 とおりの方法があります。MP3 などの外部サウンドファイルを SWF にロードする方法、SWF ファイルの作成時にそのファイルにサウンド情報を直接埋め込む方法、ユーザーのコンピュータに接続されたマイクからオーディオを入力する方法、そしてサーバーからストリーミングされたサウンドデータにアクセスする方法です。

外部サウンドファイルからサウンドデータをロードする場合、ロードが完全に終了していなくても、サウンドファイルを最初から再生することができます。

デジタルオーディオをエンコードするサウンドファイルにはさまざまな形式がありますが、ActionScript 3.0 および Flash Player では、MP3 形式で保存されるサウンドファイルをサポートしています。WAV や AIFF といった、他の形式のサウンドファイルを直接ロードまたは再生することはできません。

ActionScript でサウンドを操作していると、flash.media パッケージのいくつかのクラスを扱うことになります。Sound クラスは、サウンドファイルをロードし、再生を開始することでオーディオ情報にアクセスするために使用されるクラスです。サウンドの再生を開始すると、Flash Player は SoundChannel オブジェクトへのアクセスを可能にします。ロードされたオーディオファイルは、ユーザーのコンピュータで再生される複数のサウンドのうちの 1 つでしかないこともあるので、再生されるそれぞれのサウンドは独自の SoundChannel オブジェクトを使用します。すべての SoundChannel オブジェクトを合成して出力すると、そのサウンドがコンピュータのスピーカーから実際に流れます。この SoundChannel インスタンスを使用してサウンドのプロパティを制御し、再生を停止します。最後に、組み合わせられたオーディオを制御する場合、SoundMixer クラスを使用すると合成出力を制御することができます。

また、ActionScript でサウンドを操作しているときには、他のクラスも使用してより特定なタスクを実行することもできます。サウンド関連のすべてのクラスについては、サウンドアーキテクチャについてを参照してください。

サウンドの操作に関する一般的なタスク

この章では、サウンドに関連して実行する次のタスクについて説明します。

重要な概念と用語

次の参照用の一覧に、この章で使用される重要な用語を示します。

本章の例について

本章をお読みになる際は、いくつかのコード例を試すことができます。この章では ActionScript でのサウンドの操作について扱っているため、多くの例では、サウンドの再生、再生の停止、サウンドの調節といった、サウンドファイルの操作を実行します。この章の例をテストするには:

  1. 新しい Flash ドキュメントを作成し、コンピュータに保存します。
  2. タイムラインで最初のキーフレームを選択し、[アクション] パネルを開きます。
  3. コード例のリストを [スクリプト] ペインにコピーします。
  4. 外部サウンドファイルのロードが行われる場合は、コードに次のような行が含まれています。
    var req:URLRequest = new URLRequest("click.mp3");
    var s:Sound = new Sound(req);
    

    "click.mp3" はロードされているサウンドファイルの名前です。これらの例をテストするには、MP3 ファイルが必要です。MP3 ファイルは Flash ドキュメントと同じフォルダに入っている必要があります。その際、コードを変更して、コード内の名前の代わりに MP3 ファイルの名前を使用する必要があります。たとえば、上のコードでは "click.mp3" を mp3 ファイルの名前に変更します。

  5. メインメニューから [コントロール]-[ムービープレビュー] を選択し、SWF ファイルを作成して例の出力をプレビュー (オーディオも再生) します。

オーディオの再生に加えて、一部の例は trace() 関数を使って値を表示します。これらの例をテストすると、[出力] パネルにその値の結果が表示されます。一部の例では画面にコンテンツが描画されるため、Flash Player のウィンドウにもコンテンツが表示されます。

本マニュアルのコード例のテストの詳細については、章内のコード例のテストを参照してください。


 

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