ビデオの基礎
ビデオの操作の概要
Adobe Flash Player には、イメージやアニメーション、テキストといったその他の視覚的なコンテンツと同様に、ActionScript でビデオ情報を表示し、操作することができるという重要な機能があります。
Adobe Flash CS3 Professional で FLV (Flash Vide) ファイルを作成する場合、共通の再生コントロールなど、ビデオのスキンを選択することができます。しかし、ここで提供されるオプショしか使えないわけではありません。ActionScript を使用すると、ビデオのロード、表示、および再生の制御を細部にわたって調節することができます。つまり、独自のビデオプレーヤースキンを作成、または新しい方法でビデオを使用することができます。
ActionScript でビデオを操作する場合は、いくつかのクラスを組み合わせます。
Video クラス : ステージ上の実際のビデオコンテンツボックスは、Video クラスのインスタンスです。Video クラスは表示オブジェクトです。そのため、配置や変換、フィルターの適用、ブレンドモードなど、他の表示オブジェクトにも適用される技法を使用して操作することができます。
NetStream クラス : ActionScript で制御するビデオファイルをロードするとき、NetStream インスタンスを使用し、ビデオコンテンツのソースを示します。この場合、ビデオデータのストリームです。NetStream インスタンスを使用すると、NetConnection オブジェクトも使用することになります。NetConnection オブジェクトとは、ビデオデータが送信されるトンネルのように、ビデオファイルに接続するために使用されます。
Camera クラス : ユーザーのコンピュータに接続されたカメラからビデオデータを操作するとき、Camera インスタンスはビデオコンテンツのソース、つまり、ユーザーのカメラとビデオデータを示します。
外部ビデオをロードする場合、標準的な Web サーバーからファイルをロードしてプログレッシブダウンロード再生を行うか、アドビ システムズ社の Macromedia® Flash® Media Server などの専用のサーバーから配信されるストリーミングビデオを操作することができます。
ビデオに関する一般的なタスク
この章では、ビデオに関連して実行する次のタスクについて説明します。
画面上でのビデオの表示と制御
外部 FLV ファイルのロード
ビデオファイルのメタデータとキューポイント情報の取り扱い
ユーザーのカメラからのビデオ入力のキャプチャと表示
重要な概念と用語
キューポイント : ビデオファイルの特定の時点に配置できるマーカーです。その時点を探すときのブックマークとして、またはその時点に関連するデータを追加するときなどに使用できます。
エンコード : ある形式のビデオデータを、別のビデオデータ形式に変換することです。たとえば、高解像度のソースビデオを、インターネット配信に適した形式に変換するなどが挙げられます。
フレーム : ビデオ情報のセグメント。1 枚のフレームは、ビデオの特定の時点のスナップショットを表す静止画のようなものです。フレームを連続して高速再生することで動きが生まれます。
キーフレーム : フレームの完全な情報を格納したビデオフレームです。キーフレームの後に続くフレームには、フレーム全体に相当する情報ではなく、キーフレームとの違いに関する情報のみが含まれます。
メタデータ : ビデオファイルに関する情報で、ビデオファイル内に埋め込むことができ、ビデオがロードされると取得することができるものです。
プログレッシブダウンロード : ビデオファイルが標準的な Web サーバーから配信されると、ビデオデータはプログレッシブダウンロードによってロードされます。つまり、ビデオ情報は順番にロードされます。ファイル全体がダウンロードされる前にビデオの再生を開始できるという利点がありますが、ロードされていない部分にジャンプすることはできません。
ストリーミング : プログレッシブダウンロードの代わりに、特別なビデオサーバーを使用し、ストリーミング (別名 "トゥルーストリーミング") という技法により、インターネット上でビデオを配信することができます。ストリーミングを使用する場合、ユーザーのコンピュータは一度にビデオ全体をダウンロードしません。コンピュータではどの時点でも、ビデオ情報全体の一部しか必要としないため、ダウンロード時間を短縮することができます。特別なサーバーがビデオコンテンツの配信を制御するので、ビデオがダウンロードされるのを待たずに、ビデオのどの部分にも自由にアクセスすることができます。
本章の例について
本章をお読みになる際は、いくつかのコード例を試すことができます。この章では ActionScript でのビデオの操作について扱っているため、この章のコードの多くには Video オブジェクトの操作が含まれています。操作の対象となる Video オブジェクトは、Flash オーサリングツールのステージ上で作成されて配置されたオブジェクトか、ActionScript を使用して作成されたオブジェクトです。サンプルのテストには、Flash Player で結果を表示してビデオに対するコードの効果を確認することが含まれます。
ほとんどのコード例では、明示的に作成せずに Video オブジェクトを操作します。この章のコードをテストするには:
空の Flash ドキュメントを作成します。
タイムラインでキーフレームを選択します。
[アクション] パネルを開き、[スクリプト] ペインにコードをコピーします。
必要であれば、[ライブラリ] パネルを開きます。
[ライブラリ] パネルのメニューから [新規ビデオ] を選択します。
[ビデオのプロパティ] ダイアログボックスで、新しいビデオシンボルの名前を入力し、[タイプ] フィールドで [ビデオ (ActionScript により制御)] を選択します。[OK] をクリックしてビデオシンボルを作成します。
ビデオシンボルのインスタンスを [ライブラリ] パネルからステージ上にドラッグします。
ビデオインスタンスが選択された状態で、プロパティインスペクタを使用してそのインスタンスにインスタンス名を付けます。この名前は、コード例でビデオインスタンスで使われている名前と一致させる必要があります。たとえば、コードで vid という名前の Video オブジェクトを操作する場合は、Stage インスタンスの名前も vid にします。
[コントロール]-[ムービープレビュー] を使用して、プログラムを実行します。 画面に、コードで指定したようにビデオを操作した結果が表示されます。
この章の一部のコード例には、コード例に加えてクラス定義が含まれています。これらのコードでは、前の手順に加えて、SWF をテストする前に、例で使用されるクラスを作成する必要があります。コード例で定義されたクラスを作成するには:
テストに使用する FLA ファイルが保存されていることを確認します。
メインメニューから [ファイル]-[新規作成] を選択します。
[新規ドキュメント] ダイアログボックスの [タイプ] セクションで、ActionScript ファイルを選択します。[OK] をクリックし、新しい ActionScript ファイルを作成します。
クラス定義コードをコード例から ActionScript ドキュメントにコピーします。
メインメニューから [ファイル]-[保存] を選択します。ファイルを Flash ドキュメントと同じディレクトリに保存します。ファイルの名前はコード内のクラス名と同じにする必要があります。たとえば、コードリストで "VideoTest" という名前のクラスが定義されている場合は、ActionScript ファイルを "VideoTest.as" として保存します。
Flash ドキュメントに戻ります。
[コントロール]-[ムービープレビュー] を使用して、プログラムを実行します。 画面にコード例の結果が表示されます。
コード例をテストするその他の方法については、章内のコード例のテスト で詳しく説明します。
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